ダッシュボード
研究の現在地と活動の俯瞰
いまの研究は、AI の性能やツールの便利さを評価したいのではなく、AI が入ってくることで UI/UX 設計者が何を設計対象として考えるべきかが変わるのではないか、という問いから始まっている。従来の画面中心のインタラクションだけでなく、AI への指示、実行権限、確認、ログ、承認、既存サービスとの接続、結果の検証といった要素が体験設計の中に入ってくるかもしれない。この「設計対象の拡張」をどう捉えるかが、研究の大きな入口になっている。
AI によって UI/UX 設計の前提が変わる可能性を調べたい。しかし、その AI の前提自体がすぐ変わる。ここでの困難は、特定機能や UI を対象にすることが間違いだということではなく、AI の変化が速いため、具体例をどの観点で読み解けばよいのかが定まりにくいことにある。だからこそ、AI と人間の間にある不変的な概念・構造を判断軸として探す必要があるのではないか、という順序で考えた方がよさそうである。
ここでいう不変的な構造は、未来にも絶対に変わらない普遍原理を意味しているわけではない。むしろ、短期的なツール更新や UI 変更を越えて、比較的長く参照できそうな観察の単位や考え方を探すという意味に近い。たとえば、ユーザーが何を目的として持つのか、AI に何を任せるのか、どこで確認するのか、どのように結果を信頼するのかといった問いは、具体的な現れ方を変えながら残る可能性がある。ただし、それらを最初から確定した軸として置くのではなく、実際の事例やインシデントを通じて検討する必要がある。
AI によって UI/UX 設計で考えるべき対象は、具体的にどこまで広がっているのか
「画面を設計する」から「AI を介した目的達成を設計する」へ変わるとして、その変化はどの場面で最も観察しやすいのか
研究対象は、AI 内蔵アプリ、AI エージェント連携、AI ツールによる自作、制作・開発支援のどこに置くのがよいのか